うらぎりまじょ


紹介


注)物語が始まった時期が三月の初めくらいです。
『年齢、学生』ではその時点の年齢を記しています。



人物  聖獣達  基礎知識  バルコの地図




人物

地球(彼方)側の登場人物
名前 滝川 蜜葵(たきがわ みつき) 性別
血液型 AB型 年齢 12歳(4/26)
小学六年生
家族構成 父・義父・義兄・妹・義弟
記憶 メイジィー=ロム=マクルス
王の甥(ギュスト)に仕える魔術師。古代の血を色濃く受け継いでいたため、術が全て扱える特異分子。『魔女』と称され恐れられ、悪魔と呼ばれ忌み嫌われた存在
性格 冷静な判断で常に客観的に見ようとする心意気がある。
突発的なことに多少混乱するもすぐに立ち直り、たのしみながら解決策を導く楽天家。
常に一人で全部やろうとする癖があるので、突っ走ったら止まらない。柔軟性もあるが、頑固な面も存在する。
幼い頃から色々亡き祖母に小間使いとして育てられていたため、家事育児全般何でも出来る。
守護 四聖獣の内、一番強いのはサラマンダー
名前 佐鳥修一(さとり しゅういち) 性別
血液型 0型 年齢 13歳(11/5)
中学一年生
家族構成 父・母
記憶 ロゼット=エルニクス』
前国王ライブスの忠実なる親衛隊長で、四聖獣ユニコーンを従えている唯一の剣士
性格 複雑。
冷静のわりに熱血っぽいところがある。ちょっと性格が混濁するときもあるが、面倒見が良いので親しみやすい。とてつもなく頑固な面も存在する。
奴隷戦士に追われている人を見ると必ず助けている。
守護 ユニコーン(しかし魔術は使えない)
名前 日溜竜司(ひだまり りゅうじ) 性別
血液型 A型 年齢 13歳(5/9)
中学一年生
家族構成 父・母・祖母・妹
記憶 バーストロット=マギー
前王の親衛副隊長で、術者と呼ばれる魔法使いの一人
性格 温厚で柔らかい物腰。
密かに腹黒だったりするが素直で真っ直ぐ。その分、困難な場面になるとすぐに諦めてしまう面も・・・。悩み多き年頃である。
修一の親友。
守護 四聖獣の内、一番使えるのはファルコン。クァトルの術も使える
名前 祭隆正(まつり たかまさ) 性別
血液型 B型 年齢 18歳(6/20)
高校三年生
家族 父・母・兄
記憶 レジョンジー=ヴァドス
親衛隊に傭兵として雇われ、そのまま居ついき、親衛隊へ。豪腕戦士とも言われたほどの凄腕
性格 中途半端に口が悪く、悪態をつくのは素直な部分を見せたくないための芝居。探究心が旺盛だが、それを悟られないようにしている天邪鬼。年下には甘い。
大学に通う事になっているので、のんびりしている
守護 なし
名前 芳野友恵(よしの ともえ) 性別
血液型 A型 年齢 17歳(2/3)
高校三年
家族構成 祖父・祖母・父・母・妹・弟
記憶 チョック=ディジェント』
(前)王の侍女を務めていた治療魔術師で、(前)王の幼馴染。后に選ばた恋仲。正式に婚姻する前に(前)王が亡くなった
性格 おっとりのんびりの甘えっ子。独自の世界を持つ。
おせっかいしすぎて多少空回りするがあるがままを受け入れる素直な性格。肝が据わっていて動じない強い面がある。
短大に進学することが決定している。(祭りとは違う学校)
守護 ユニコーン
名前 佐鳥千郷(さとり ちさと) 性別
血液型 AO型 年齢 31歳(11/11)、
個人経営喫茶店オーナーの妻であり従業員である
家族構成 夫・息子
記憶 『リファーナ=レイジャー』
高名な占い師で四聖獣の一人、風(ファルコン)を守護に持つ国お抱えの占い師
性格 勝気でしっかり者。父の影響で物事の善悪をしっかり見極めて行動する癖がついている。傍観で見るよりも当事者となて解決する為、若い頃はとても活発だったようだ。
実家は今の場所より数キロ先。遠縁になっているが、気が向けば挨拶に向かう。
守護 ファルコン(主に瞳)
名前 佐鳥珊瑚(さとり さんご) 性別
血液型 AO型 年齢 32歳(1/2)、個人経営喫茶店オーナー 家族構成 妻・息子
記憶 ベンリック=ボルト』
王族に属する武器鍛錬師。世界で三人しか作れない『剣』を作製出来る一人
性格 人の良さそうなお坊ちゃま風に化けているが格闘派の過激な性格。欲しいものは激突してでも手中に収めるが、物事の善悪はちゃんと見極めてからがモットー。ヤキモチ屋な面も・・・
千郷の親とは犬猿の仲。特に義父に対しては容赦ない。今だに喧嘩(手がでる)になる。
守護 なし
王族側登場人物
名前 ギュスト=ロム=マクルス 性別
年齢 53歳 出身 ヴェズ 立場 王都の王
補足 王都全てを統治している王の座にいる。ランシャーマを兄に持つ
王都での支配者。元々ユニコーンを祭る司祭の地位に居たが、内戦を起こし勝利する。王になって以降、国の発展のみに力を注ぎ、豊かな国を作る。それと同時に戦力にも学問にも手を抜かず、あらゆる面において他の部族と一線違った統治(軍事政治)を確定させた
性格 浮ついた話や権力を悪用するような邪心は持っていない。自分の願いをどうすれば叶えられるかの一点にのみ興味を持つ人物。
そのためならばどんな手段をもいとわない。人格的には潔癖症な面を持つが、政治以外の事に関しては比較的大らかで興味が低い。司祭当時は多少神経質な面が目立っていたが、王になって以来、内乱を気にしてかかなり敵に対して神経質になっている。同時に報復を恐れて異常なほど先手を打とうと試みているので傍から見れば神経性の病に見える。
部下や国民からも慕われている王都にとっては良き指導者だが、反対に他の部族に関して、抵抗もしくは方針に逆らうならばどんな手を使っても服従させるので暴君・悪王と呼ばれる。
娘が一人いるが有能ならば継がせるらしい。あまり子煩悩ではない。
守護 ユニコーン
名前 セフィーニー=ロム=マクルス
(旧姓セフィーニ=リーム)
性別
年齢 42歳 出身 ウルリ 立場 王の妻
補足 魔術師で王の右腕と呼ばれている
ギュストの妻と同時に王都にいる全ての魔術師・術師の統率者である人物。その昔。メイジィーの一番弟子という意味で「魔女の使い魔」と呼ばれていた。魔女の死後、その座に君臨するものの、称号までは得られず魔術師で留まっている。
性格 気になったらとことん突き進むが、突発的な出来事に遭遇すると混乱し、すぐに逃げてしまう点がある。
性格は他人に厳しく、自分に多少甘い。結構人の力を当てにするが、最後は自分の力で何とかしようという試みは見られる。基本的には他力本願。結構人道的にいびるの好きだったりする。それが魔術師の学習で思う存分に発揮されているので、授業を受けているものの好感度は低い。
基本的にはわが身一番。ギュストはその次という感じだが、実際には夫思いの良い妻である。娘が一人いるが魔術が苦手らしく、逃げ回っているので悪戦苦闘中だとか…。
守護 四聖獣・クァトル
名前 モル=リルズマーテ 性別
年齢 40歳 出身 ガンジュータニ 立場 騎士総大将
補足 術師で王の左腕と呼ばれている
左記の戦でメイジィーと共に反乱軍と戦った一人。レジョンジーとは仕えた人物は違えど同期・同い年にあたり、何かと反発ばかりしていた。メイジィーと共に彼の首を取った事をキッカケに、親衛隊の隊長。果ては術師ながら戦士や兵士の統率者にまで上り詰めた人物。
性格 生真面目な性格で忠誠心が高い。
些細なことによく気がつき、自分から率先して動く。性格は几帳面で多少の癇癪持ち。忍耐力もあり、兵士や戦士に好かれている指導者。敵に嫌われるタイプ。
メイジィーに魔術を教わっていたので、クァトルの黒い雷を使うことが出来る。
昔は腕が良かったが、今は多少鈍っている。
隊を統一、訓練し、優秀な兵士に育てあげるに至っては右に出るものはいないと言われるくらい、すごい人物。
守護 クァトル
反乱側登場人物
名前 セルロース=パート
(本名セルロース=ロム=マクルス)
性別
年齢 24歳 出身 ヴェズの民 立場 解放軍のリーダー
生まれ ランシャーマとチェックとの間に生まれた王族
しかし発表する前にランシャーマが死去し反乱が起きた為、正式な発表が成されなかった。チョックの死後、魔女に狙われるのを恐れた反乱軍の生き残りが匿い、極秘の育てていた。
生存のみ、今も噂されている。
性格 仲間想い、家族想いで曲がったことは嫌い。こうと思い立ったら思いっきり突っ走り、人の静止も耳に入らない。そして後で「しまった」と、やや後悔するタイプ。それを自覚しているのでなるべく考えてから行動を取ろうとするのだが、それが返って極端さを出している。割と単細胞気味だったりする。
イオンとクラウゼとは兄弟のように育つ。やや過保護に育てられたようで、一番我侭児になっている。
周りはギュストを倒し、政権を握るべきだと唱えるが、本人は全くやる気がない。国を一つにまとめる技量はないと自覚しているので、奴隷狩りを止めさえすればギュストなんかどうでもいいと思っている。
守護 ファルコン・シーラ
名前 イオン=パート
(本名イオン=ヴァドス)
性別
年齢 25歳 出身 ミズカノ 立場 解放軍の諜報部員
生まれ レジョンジー=ヴァドスの1人息子だが、物心ついたときには既に死亡していたので逢った事はない。そしてレジョンジーも息子が居るという事実を知らない。母は既に死去している。反乱軍の子供だということで命を奪われる可能性が高いため、パートが孫として引き取った。
性格 人懐っこいが心配性。その分細やかな気配りとお節介染みた思いやりを持つ。自分よりも相手の事を考えてしまい、行動全てがセルロースの行動次第になっている。しかし割とアバウトな面を持ち、とんでもなく大雑把な部分もある
魔術師であるが、諜報部員としての能力は高い

セルロースやクラウゼとは兄弟のように育ったが、何故かセルロースに弟扱いされる。実際はイオンの方が彼の面倒を見ていると言っても過言ではない。そしてクラウゼの世話もしていると言っても過言ではない。
奴隷狩りの動きを探る……のだが、主にセルロースが暴走しないよう見張る役だったりする(笑)
守護 シーラ
名前 クラウゼ=パート
(本名クラウゼ=ボルト)
性別
年齢 26歳 出身 ミズチノ 立場 解放軍の諜報部員
生まれ ロゼット=エルニクスの息子。本来なら兄と妹が居たのだが奴隷兵士により死去。母は去年病気で死去。ロゼットの顔はうっすら覚えているらしいが、セルロースばっか構っていたのであんまし好きではないらしい。反乱軍の子供だということで命を奪われる可能性が高いため、パートが孫として引き取った。
性格 大雑把。やや小心者だったりするが、人前では絶対に見せない。大人よりも老人や子供と話す方が好きで話題は豊富。体格の割にはのんびりとした性格で、滅多に焦る事はない。めんどくさがりやなので、あんまり身の回りの事はしないが、動くときにはちゃんと動くちゃっかりした一面もある。
バーストロットに術を、ロゼットとマックスに体術と剣術と体術を教わるが、術の方がやや得意。
諜報部員よりも奴隷狩りをかく乱させる方が好き。
セルロースやイオンとは兄弟みたいに育った。意外にも昔はセルロースとよく喧嘩をして、イオンに止められていた。イオンには何でも話せ、我侭が言えるらしい。
守護 シーラ
名前 ウィンジェイ=パート 性別
年齢 18歳 出身 ヴェラーメズ 立場 解放軍
生まれ 父、母共に奴隷狩りによって連れ去られる。パートの孫娘。
性格 明るい性格ではしゃぎまわるのが好き。行動するときに声をだすのが癖になっているのである意味やかましい。誰にでも話が出来、優しく親身になって考えてくれる。外見からしてか弱そうに見えるが、実際はとても逞しく、強かである。お掃除やお洗濯は苦手だが、料理だけは上手い。
術者としての素質はなかったが、占い師としての素質をセフィーニーによって見出され、半年くらい修行し、部分的断片の未来予知が可能になった。徐々にその力が強くなってきている。
セルロース、イオン、クラウゼとは小さな頃はあまり話をしなかったが、セルロースに恋をしてから三人の輪の中に入るようになった。イオンとは家事についてしょっちゅう喧嘩をしてしまう。一番話しやすいのはクラウゼだったりする
守護 ファルコン(多分)
名前 テクマトラル=パート 性別
年齢 72歳 出身 ヴェラーメズ 立場 解放軍の御意見番でサブリーダー
補足 元・ヴェズの最高上位魔術師で、メィジィーの弟子であったが、彼女の死後、彼女の言葉に従い城を後にし、反乱軍と共に行動をするようになった。
反乱軍の数少ない生き残りの一人
性格 慎重な性格だったが、年を取るにつれどんどん行動派になってきた。解放軍の最年長でもあり、歳の分だけ知識は豊富。周りの状況や戦闘においても抜群のセンスを発揮する。子供にとても好かれ、大人には尊敬されている良き指導者。
魔術に長け、戦闘知識も豊富。年齢の割りによく動き体力がある
子供を育てるのが上手い。血は繋がっていないセルロース、イオン、クラウゼを本当の孫のように育ててきた。実は密かにセルロースの悩みも知っている。一番頼りになるのはイオンだと思っている。クラウゼはぼーっとしていて危ないなって思っている。一番心配なのがウィンジェイで、もっと大人になって欲しいと思っている。
守護 シーラ。ファルコン。ユニコーン。少しだけクァトル










聖獣達
画像にカーソルを合わせると人間バージョンになります


ニコーン
豊穣を祝福し護る者
四聖獣の一人(上から三番目の年齢)

ロゼット(修一)ラブな甘えん坊
良い人がとても好き。お手伝いも好き

ファルコンやシーラとは仲が良いが、サラマンダーが来ると苛められるので逃げる


ァルコン
暴風を操り従える勇敢なる空
四聖獣の一人(上から二番目の年齢)

主人を持つ気はないが、力を無償で好きなだけ使わす
面白いことが大好き

ユニコーンやシーラのフォローに徹し、サラマンダーにはツッコミを入れる


ーラ
静躁を等しく抱き記す深識を掲げる者
四聖獣の一人(最年長)

覚えることに快感を感じる。人よりもまずは自分
博識のものと話をするのが何より楽しく好きな時間

ユニコーンと楽しくはしゃいで、ファルコンと論議して、サラマンダーで怒鳴りあいをする


ラマンダー
追求と崩壊を招き標とする力の権化を掲げる者
四聖獣の一人(最年少)

魔女一筋だが、破壊であれば他の者にも力を存分に使わす
暴れたり褒められたりするのが好き、命令されるのは嫌い

ユニコーンは美味しそうと言いながら楽しく苛めて、ファルコンとシーラはちょっと強気で喋っている


ァトル
聖なる邪悪な者
四聖獣の頂点に立つような光の力を持つ存在

正しい、正義を行うに関して妥協を許さず、些細な悪も決して許さず、罰を与える
いつもはエルスや他の次元に揺らめき、用がないと絶対に来ない


全てに関心があって、全てに無関心






基礎知識
世界観
<エルス>
聖獣が自然を統治する自然豊かな世界。
各々独自の文化を持つ。交流の有る世界やない世界もあり、人種、生活様式等全て異なっている
お互い同じ世界に生きていると認識している人々はとても少ない。

 
<バルコ>
地図に描かれている大陸の名前。エルスの世界の一部で「島」とに分類される、自然豊かな土地。
人々は聖獣を神と崇めている。場所により民族が多数存在し、交流も頻繁に行われている。

深い森も多く、切り立った崖も、深い湖も、広い草原もあり、海の向こう側は氷の世界が広がっているといわれている。
一番大きな集まりは南西の王都。そのほかは民族として大陸中に点々と存在しているが、規模はどれも小さい。

<王都(ヴェズ)>
南西、夜の森近くに「王族」と呼ばれている国家を示す。
他に国家と呼べる大規模な町は存在していないので、王都と名がついている。
上級階級が国を統治して、大きな大陸は一つの国家でまとまっていたが、ここ数年間の間に領地を伸ばそうと平穏に暮らしている民族と対立。領地争いの火種となっている。

<民族・部族>
呼び名はあまり意味がない。それぞれの土地にあった暮らし方をしている。
どの聖獣を崇めているかによって多少風習が異なっている。
 一つは王都中心から広がるのはユニコーンを崇めている民族
   (ヴェラーメズ・ヴェズ・ベスエト・バラン・ニムナサ・ヲトス・マコーニン)
 一つはラバーンという巨大な湖を中心にしてシーラを崇めている民族
   (ミズチノ・ミズカノ・イノコ・ラーシュ・リックビリット・ラバッバの六個に海辺の民のシル・リーンファ・ウルリ)
 一つは北西に位置する渓谷を中心にしてファルコンを崇めている民族
   (フェント・ガンジュータニ・レーコクン)
 一つはラバーン湖の北北西にある火山を中心にしてサラマンダーを崇めている民族
   (マンラダ)
 この四つに大まかに分けられる

<魔術師> 
 元は太古の民族が聖獣と交わるための一つの手段として、儀式に取り入れた神聖な儀式。神と崇める聖獣の力を借りることによって、あらゆる災いを退けようとしたことがキッカケだったが、いつしか聖獣と交わることを忘れ、己の力を誇示するだけの魔術師が増大。
 ついには聖獣を無視して言霊という技法を用いて好きなときに好きなだけ力を振るうことになった。
 言霊の威力は意思の力や決意に比例しているが、体がその負荷に耐えられなくなる場合もある。
 現在、『魔術師』と呼ばれるものは王都(ヴェズ)を中心として栄えている複数の民族の統一国家に集まっている。
 その中でも最高峰が『魔女』と呼ばれている若干20後半の女性だった。誰にも仕えないような言霊を操り、四聖獣を平伏し、世界を操るといわれている。
 男性は『魔人(まひと)』と呼ばれているが、まだその名を持つ者は現れていない。

<魔法使い・術者>
 魔術師と剣士の混合を称している。魔術師よりも、剣士よりも多少未熟で扱いにくい中途半端に思えるが、補佐に徹するとその能力は120%に増大する。立ち回りが激しいので頭の回転の速さも求められている。
<戦士・兵士・騎士・傭兵>
全く魔術を扱わない代わりに、直接攻撃や身軽さを武器に己の身一つで戦う者。接近戦に弱いとされる魔術師に対して、もっとも活躍できる。腕のたつ者になればなるほど気配を感じさせなくなり、隠密や偵察にも使われる。
騎士のみが扱える特殊な武器の一つにアイスサードがあり、かなり熟練した者のみがその効力を十分発揮できる。
<治癒魔術師>
 攻撃ではなく、癒しの言霊を扱う魔術師。同じ魔術師でもこちらの方が難易が難しく、重宝される。
内臓系と四肢系のニタイプに別れる。
内臓と手足再生は同時に修復しにくいという欠点を持つので、危篤状態の者に対してはどちらの治療を先にするのか見極める能力も必要。
ただし、両方の能力がある者が治療についた場合(魔女)や、別々の術者が同時に行う場合は同時修復可能。
なお、頭部に関して、死滅した脳細胞、つまり脳みそだけは修復は出来ても失った部分は再生不可能である。

<占い師>
 時の流れを予想する術師。治癒魔術よりも難易が高く、大陸に五人でもいれば多すぎるほど。
 占える実態はわからないが、一説には四聖獣の一人、ファルコンの目を使っているといわれている。記憶や呪いの解除も専門分野である。

<武器>
鈍器(ストーンサード)・・・一般的な武器。
 材料は特殊な鉄岩を加工して創る。岩の色と断面の模様が刃物のように見えるのが特徴。
 敵を殴り倒すのに用いられ、ほとんどの兵士に使われている。丈夫で多少落とそうが振り回そうが欠ける事がない。
 大きさも様々にあるが、腕力に自信のあるものが挙って太く大きな物を選ぶため、これにより強さを比較することが出来る。

氷器(アイスサード・アイスナイフ)・・・特殊な武器
 材料は魔術師が作り上げる氷の結晶を一つにまとめた物。これを製作するに当たっては火を用いるので高い技術を持った武器職人でないと完成させることが出来ず、量(品)も少ない。
 敵を切り殺すのにもっとも適しており、殺傷能力が高い。その反面、とても脆く壊れやすい。扱うものの技術も一流以上でないと難しい。溶けたバターを切るような手ごたえだという。
 財力を誇る王都の王直属の騎士か、暗殺部隊が扱うことが多い。しかし、その美しさと技術力の高さから金持ちの装飾品としても活躍している。

遠距離武器(弓)・・・民族に多く用いられる武器
 材料は木と硬い蔓。いくら引っ張っても三日月にならない形が好まれている。作りやすい武器であるがゆえに、王都ではすれ垂れていき、民族特有のの武器となった。主に山に暮らす者が愛用している。
 魔術師と張り合えるよう、矢の方に魔力を籠めた魔翔(ましょう)も作られているのが一般的。

呪力増幅器(杖など)・・・魔術師、術師などが扱う補佐装置
 材料はおのおの魔術師が勝手に作るので極秘。形も様々でインスピレーションで創られていると思われる。
 その中に魔方陣を埋め込み、顔に掘り込まれた模様を引き金として短縮時間で呪文を発動させる。
 補佐装置を使わず魔術を使用することも可能。腕の良いほど道具が要らなくなる。
 また、例外として亡霊戦士には儀式の副作用により、すでに魂に魔方陣が刻み込まれているため模様を皮膚に埋め込む必要がなく十分発動が可能であるが、生まれ変わった体にはあまり魔力が備わっていない場合が殆どなので呪力増幅器は必要である。
 その更に例外、魔女のみであるが、知識によって空間に立体的な魔方陣を頭の中で思い描くことにより瞬間的に魔術を発動させることができる。

<奴隷兵士>
魔術師が作り出した、いわゆる死人兵士。体のどこかに魔方陣が描かれている。
頭蓋骨に呪文を施し、生前そのままの能力を持つ兵士を再生。または複数コピーし、護衛や攻撃にまわしている。
知能もあり、魔術師の気分次第で言語も可能。空気も水も必要としないのでどんな場所でも・・・時空超えでも可能。
腕が良いものは暗殺として送り込まれる。
頭蓋骨を割るか、呪文の効力がなくなるまで永遠に存在し続けるため、奴隷という言葉がついた。
獣にも有効で、王都の扱う移動手段の中に怪馬と怪鳥が一般的に使われている。

<〜34年前の出来事〜>
(前王)ランシャーマ=ロム=マクルス(享年26歳) 
王都の前王で、ギュストとは血が繋がった兄になる。
 温厚な人物であり、威厳が高く平和を好む傾向があったが、それが災いとなり実の弟に殺害された。
 病死と公表されたが、それに意を唱えたのが、ランシャーマの親衛隊数名と当時子を成していると噂されていたチョックである。
 遺言の元に王の座に就いたギュストに疑いを持ち、調べを進めたところ、暗殺であることが判明。
 いち早く情報を掴んだベンリックと、それを証言しようとした占い師りファーナの謎の死をキッカケに、親衛隊はギュストに反旗を翻し一転反逆者となった。
 大儀の元で戦いを始める両者は、一つの点を除けば均衡した戦力だった。
 当時、王都は孤立していたわけではなく、他の民族と共に繁栄していたため、ランシャーマを慕う部族も多数おり、戦いの見通しはつかないとされていた。
 しかし、それを決定的にしたのは、メイジィーと呼ばれる「魔女」という称号を得た魔術師だった。彼女はギュストの命を受け、部族の神である三匹の聖獣を、連れ立っていたサラマンダーの力と共に封印し、力を使う者の制限をさせる。
 これにより、反乱軍の戦力は半分以上そがれてしまった。
 それでも尚且つ立ち向かう彼らに、ギュストは主戦力を殺いでいくやり方を魔女に命じた。
 すなわち、部族を率いていた親衛隊の殲滅である。
 殲滅完了後、生まれ変わりの報復を恐れたギュストは親衛隊を彼方へ追放する事を魔女に命じる。当初、それは意味がないと説いた彼女だったが、ある時を境に積極的に、それでこそ親衛隊全ての人物を彼方へと追放をした。
 19年後、反乱軍が完全に沈黙。周りの民族の上に立つ独裁国家として今の王都が誕生した。
 その二ヶ月後、
同じく彼方へ追放する儀式の手伝いをしていた魔術師パールが反乱を企てていることを知りつつも、メイジィーはある理由により命を落とすことになる。
 反乱亡き後、王都はますます勢力を強め、今の形で落ち着いた。 






バルコの地図

絵にカーソルを合わせると説明が数秒出ます

ガンジュー渓谷(ファルコン領域) シーラの神殿 ヴェズ(王都)とユニコーンの神殿 フェント村 ガンジュータニ村 レーコクン村 夜の森 バランの森(ユニコーン領域) ヲトスの森(ユニコーン領域) マコーニン平原(ユニコーンの領域) マンラダ火山(サラマンダー領域) ラバーン湖(シーラ領域) シルの浜(シーラの領域) ヴェラーメズの森(ユニコーン領域) ヴェズ平原(ユニコーン領域) ベスエト草原(ユニコーン領域) ツイントー 禁忌の祭壇 罪人の浜 ラバッハの森(ユニコーン領域) ラバッハの小さな岩山(シーラ領域) ミズチノ森(ユニコーン領域) ミズカノ森(ユニコーン領域) ラーシュの斜面岩山(シーラ領域) ニムナサの小高い森(ユニコーン領域)