読む前に前準備
・詠唱について(鬼)
  そもそも、術について詠唱する必要はないが「力を貯める・技を出す為の準備をする」という行動に移る『前準備』として使用しているに過ぎず、決められた呪文というのは、鬼にとっては必要がない。その為、魄のように省略した形で詠唱を行っても可能であり、その発動させるキーワードを何語で表しても支障は全くない。彼らにとって、術を行うということは、普通に腕を動かすに等しいが、どう動かすかを予め予想する意味も込めて、詠唱は必要だと考えている。一説には、彼らには力を発動させる鍵が見えると言われているが、現在生きている鬼には見えていないようだ。

・詠唱について(術者)

  鬼とは違い、使役として縛るために決まった語句が存在する。それは初代の鬼と術者との間で設立した古い言葉であるが、術者によってやや言いやすいよう変換されているようだ。

・壱拾想と切林
  本家と分家。嫁に出るものは一切術や鬼を忘れるという仕来りを破り、結婚先で広めた為、二つに別れた。力のある者が壱拾想家で生まれる事が多いが、切林には滅多に生まれることは無い。それについて、分家の方が屈辱と思い、仲が悪くあまり交流がない。鬼が本家と共に行動しているのも彼らの仲違いの要因の一つになっている。


・鬼さん争奪戦(使役シャッフル)
  分家が本家の鬼を奪う為の機会。本家か鬼の一族に必ず濃い血筋を持つものが生まれないと発生しないが、稀に術者が双方共に生まれる場合がある。その時『どちらの術者がより優れているか』『使役の数が欲しい』とかの理由により、奪い合いが発生する。突っかかってくるのは分家の方。
  今回は本家と分家共に術者が鬼を使役している為、鬼同士の戦いに勃発するが、いつもなら鬼vs術者(分家)になるので、勝負は目に見えて明らかとなっている。




人物紹介(5人)
   都野窪 魄(つのくぼ はく)
  

  女・身長162a・体重44`・22歳
  生年月日(**25年3月28日)
  血液型(B型)

  情報学校《藤山コンピューター学院》二年生
  中学卒で高校は行っていない

  
  運動神経抜群
  見た目より中身重視
  肉弾戦得意で攻撃性が高い
  手先が器用だが不器用
  人付き合いはやや苦手だが、交友関係は広い(男が苦手なので女友達しかいない)

  第845代目の鬼
  都野窪家の長女として生まれる。
  鬼の血が濃く、生まれた瞬間から妖獣に命を狙われている。水を扱う鬼で、右半分に鬼の模様が浮き出ているが、いつもは人間の姿で生活をしている。自力で戻るのは可能だが、自我を無くすことを恐れ、絶対にやらない。
  鬼の姿が本来の姿
  人の姿は仮の姿でやや劣等風にしてある
  
  最初の主は和子。鷹尾が生まれてからは、彼が主となっている


ーー特技ーーーーーーーーーーーーーーーーー
 ・記号詠唱と命名している本来の詠唱を略した呪文
   例)すい・わ・るい・けつ・さん・じゅう・るじ・う
      (水、我の流し血脈に従い、渦状にウネレ)
   詠唱には二種類あり、必殺技・大技と分けている
   大技はいつでも使えると考え、必殺技は確実に殺すために使うと考える

 ・肉弾戦
   壱拾想 鷹尾(じゅうそう たかお)
  

  
男・身長180a・体重76`・22歳
  生年月日(**26年6月5日)
  血液型(O型)

  フリーター(飲食系のバイト)
  大学卒業後、ぷらぷらしている
  

  運動神経やや良い
  自分以外はどうでもいい感じ
  インテリア派で本はよく読む
  喧嘩は弱いが見た目で勝つ人(口喧嘩は強い)
  人付き合いは得意で、広く浅くの付き合いが多く、人を使うのがとても上手い

  術者の生まれ
  壱拾想家の長男として生まれる。
  1人息子であるが、やや厳しく育てられている。物心ついた時から”術・鬼・妖獣”についての知識を覚えさせられているのでやや世間に疎い部分がある。
  使役している鬼は魄。
  兄妹のように育ったので、とても扱いやすいようだ。
  


ーー特技ーーーーーーーーーーーーーーーーー
 ・鬼使役
   覚醒詠唱を行う
   『汝、魄の血脈により埋もれし力、覚醒の刻、来たれり
    古き盟約により、汝の主こと、鷹尾が命ずる鬼(き)の力
    我が前に指し示さん』

 ・詠唱
   攻撃や防御やその他の術を扱える。属性は「火・水・風・土・雷」
   最も相性がいいのが「風」
   しかし、いつも鬼に倒させているのであまり使う機会はない
 


  都野窪 魁(つのくぼ かい)
  

  男・身長172a・体重59`・26歳
  生年月日(**23年3月28日)
  血液型(B型)

  畑仕事やお祓いみたいな行事をする人
  

  運動神経抜群
  意外にお人よし
  肉弾戦得意だが護り性重視
  手先が器用だが力のコントロールがへた
  人付き合いは苦手。他人には無言
  その反面、知り合いにはくだける

  第845代目の鬼
  都野窪家の長男として生まれるが、現在記憶喪失中
  鬼の血が濃く、生まれた瞬間から妖獣に命を狙われている。火を扱う鬼で、左半分に鬼の模様が浮き出ているが、いつもは人間の姿で生活をしている。自力で戻るのは可能だが、主に逆らうと判断するのでしない。
  鬼の姿が本来の姿
  人の姿は仮の姿だが、目の色と模様だけ消した状態にしてある
  
  最初の主は実は和子で、本来なら鷹尾になるはずが…行方不明になる。
  記憶喪失後、切林家の雪菜が主となっている
  恋愛感情がある


ーー特技ーーーーーーーーーーーーーーーーー
 ・火の詠唱
   例)烈火よ。我の呼び声に応じ姿を変化させよ(火炎放弾)

 ・肉弾戦


   切林 雪菜(せつりん せつな)
  

  女・身長155a・体重44`・19歳
  生年月日(**29年11月11)
  血液型(A型)

  短大在学中
  片道2時間を通学している
  

  運動神経やや鈍い
  思い立ったが即行動
  アウトドア派で山菜取りが好き
  自分よりもまず他人を思いやる
  人付き合いは普通で、浅く深くの付き合いが多い

  術者の生まれ
  壱拾想家の分家、切林の次女として生まれる。
  術者の能力を見出されるが、姉にはなかった。その為、期待というプレッシャーが強く圧し掛かる事になる。
  本来、分家には鬼は与えられないのだが、山に迷い込んでいた魁を拾い、育てた結果、使役として仕えるよう契約が出来た。
  使役している鬼は魁
  兄妹のように育ったが、恋愛感情がある

  


ーー特技ーーーーーーーーーーーーーーーーー
 ・鬼使役
   覚醒詠唱を行う
   『汝、魁の血脈により埋もれし力、覚醒の刻、来たれり
    古き盟約により、汝の主こと、雪菜が命ずる鬼(き)の力
    我が前に指し示さん』

 ・詠唱
   攻撃より防御や回復系が得意。属性は「火・風・土」
   最も相性がいいのが「火」
   魁とのコンビネーションは最高
 


   切林 刻紅(せつりん こくべに)
  

  女・身長175a・体重54`・26歳
  生年月日(**23年10月1)
  血液型(A型)

  
家事手伝い。もしくは畑仕事
  一度も外で働いたことがない
  

  運動神経普通
  思い立ってもじっと時を待つ(独占欲強し)
  インドア派だが、動くのも好き
  自分よりもまず他人を思いやろうと試みている
  人付き合いは下手くそで、よく自分の殻に閉じこもる

  術者の生まれ
  壱拾想家の分家、切林の長女として生まれる。
  術者の能力を見出されず、折角鬼がいるのに自分で使役できず、妹と常に比較され育つ。絶えず無言の非難を浴びされ、それと同時に自分に無い力に憧れる日々を送っている。
  影鬼に憑かれる事によって鬼の力と同調し、力を使えると信じ込んでしまった
  使役している鬼は影鬼(魁の姿をしている)
  魁に恋愛感情がある
  


ーー特技ーーーーーーーーーーーーーーーーー
 ・鬼使役
   影鬼を己の中で養う事によって、ある程度意のままに操ることが出来る…
   と、本人は思い込んでいる